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イレーズ動作のアルゴリズムを図4 に示します。パラメータについては,「AC 特性」のセ
クションの「イレーズおよびプログラム動作」の表を,タイミング図については,図19 を
参照してください。
セクタイレーズコマンドシーケンス
セクタイレーズは,6 バスサイクル動作になります。アンロックサイクル(2 回)の後に,
プログラムセットアップコマンドをライトして,セクタイレーズコマンドシーケンスを開
始します。さらに,アンロックサイクル(2 回)の後に,消去するセクタアドレスとセク
タイレーズコマンドを続けます。セクタイレーズコマンドシーケンスのアドレスおよび
データ条件を表13 に示します。
イレーズの前にプリプログラムする必要はありません。自動イレーズアルゴリズムが自動
的にプログラムし,電気的な消去を行なう前に,セクタ全体がすべてゼロのデータパター
ンになっているかが検証されます。これらの動作中,システム側からは制御やタイミング
を取る必要はありません。
コマンドシーケンスをライトすると,80 µs のセクタイレーズタイムアウトがスタートし
ます。このタイムアウト時間の間に,別のセクタアドレスとセクタイレーズコマンドをラ
イトすることができます。セクタイレーズバッファはどのシーケンスでもロードすること
ができ,セクタ数の範囲は1 セクタから全セクタまでの間となります。これらのサイクル
を追加する時間は80 µs 未満でなければなりません。この時間を超えると,イレーズ動作
が開始されます。タイムアウト時間を過ぎた後にライトされたセクタイレーズアドレスお
よびコマンドは,無視される場合があります。したがって,この時間の間はプロセッサの
割り込みを禁止して,コマンドをすべてライトできるようにしてください。最後のセクタ
イレーズコマンドをライトしたら,割り込みをイネーブルしてかまいません。タイムアウ
ト時間内にセクタイレーズまたはイレーズサスペンド以外のコマンドをライトすると,バ
ンクはリードモードに戻ります。したがって,システムはコマンドシーケンスと,他のア
ドレスやコマンドを再度ライトしなければなりません。
システムはDQ3 をモニタし,セクタイレーズタイマがタイムアウトしたかどうかを調べる
ことができます(「DQ3:セクタイレーズタイマ」のセクションを参照してください)。タ
イムアウトは,コマンドシーケンスの最後のWE# の立上り,またはCE# パルス(の最初
の立上り)から始まります。
自動イレーズアルゴリズムが完了すると,バンクはデータアレイのリード状態に戻り,ア
ドレスはラッチされなくなります。自動イレーズ動作の実行中でも,システムはイレーズ
の対象となっていないバンクからデータをリードすることができます。システムは,DQ7,
DQ6,DQ2,または RY / BY# をリードすることにより,イレーズ対象バンクのイレーズ
動作の状態を調べることができます。これらのステータスビットについては,「ライト動作
ステータス」のセクションを参照してください。
いったん,セクタイレーズ動作がスタートすると,実行可能なコマンドはイレーズサスペ
ンドコマンドのみとなります。これ以外のコマンドはすべて無視されます。ただし,ハー
ドウェアリセットを実行すると,直ちにイレーズ動作が終了します。このような場合,バ
ンクがデータアレイのリード状態に戻ったら,セクタイレーズコマンドシーケンスを再度
実行して,データの完全性を確保してください。また,イレーズ動作中は,SecSi セクタ
機能,オートセレクト機能,およびCFI 機能は使用できません。
イレーズ動作のアルゴリズムを図4 に示します。パラメータについては,「AC 特性」セク
ションの「イレーズおよびプログラム動作」の表を,タイミング図については,図 19 を
参照してください。
2005 年3 月9 日 S29JL032HA11
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