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コマンドの定義
あるアドレスまたはデータコマンド(またはコマンドシーケンス)をコマンドレジスタに
ライトすると,デバイスの動作が始まります。有効なレジスタコマンドシーケンスを表13
にまとめます。誤ったアドレス値やデータ値をライトしたり,誤ったシーケンスでライト
すると,デバイスは未知の状態になります。この場合,デバイスをデータアレイのリード
状態に復帰させるには,リセットコマンドを実行しなければなりません。
アドレスはすべて,WE# またはCE# の立下り(いずれか遅い方)でラッチされます。ま
た,データはすべて,WE# または CE# の立上り(いずれか早い方)でラッチされます。
タイミング図については,「AC 特性」のセクションを参照してください。
データアレイのリード
電源投入時,デバイスは自動的にデータアレイのリード状態に設定されます。このため,
データをリードするにはコマンドは必要ありません。自動プログラムアルゴリズム,また
は自動イレーズアルゴリズムが終了すると,各バンクはデータアレイのリード状態になり
ます。
イレーズサスペンドコマンドを実行すると,対応するバンクはイレーズ-サスペンド-リー
ドモードになり,システムは,同じバンク内のセクタのうち,イレーズサスペンドを指定
されていないセクタからデータをリードすることができます。標準のリードタイミングで
データアレイをリードすることができますが,イレーズサスペンドされたセクタ内のアド
レスをリードすると,ステータスデータが出力されます。イレーズサスペンドモードにお
けるプログラミング動作が完了すると,システムは同じ例外中でデータアレイのリードを
再実行することができます。詳しくは,「イレーズサスペンド / イレーズレジュームコマン
ド」のセクションを参照してください。
ただし,プログラム動作中,またはイレーズ動作中にDQ5 がHigh になったり,バンクが
オートセレクトモードにある場合,バンクをリードモード(またはイレーズ - サスペンド
- リードモード)に復帰させるには,システムはリセットコマンドを実行しなければなり
ません。詳しくは,「リセットコマンド」のセクションを参照してください。
また,「デバイス バス動作」のセクションのアレイデータをリードするための要件も参照
してください。「リードオンリ動作」の表にリードパラメータを,また,図13 にタイミン
グ図を示します。
リセットコマンド
リセットコマンドをライトすると,バンクはリードモードまたはイレーズ - サスペンド -
リードモードにリセットされます。このコマンドのアドレスビットは任意です。
リセットコマンドは,実際にイレーズ動作が開始される前の,イレーズコマンドシーケン
スにおけるシーケンスサイクルの間にライトすることができます。これにより,システム
がライトしていたバンクがリードモードにリセットされます。ただし,イレーズ動作が開
始された後は,デバイスはその動作が完了するまで,リセットコマンドを無視します。
リセットコマンドは,実際にプログラミング動作が開始される前の,プログラムコマンド
シーケンスサイクルの間にライトすることができます。これにより,システムがライトし
ていたバンクがリードモードにリセットされます。バンクがイレーズサスペンドモードの
時にプログラムコマンドシーケンスがライトされた場合,リセットコマンドをライトする
と,バンクはイレーズ - サスペンド - リードモードにリセットされます。ただし,プログ
ラミング動作が開始された後は,その動作が完了するまでリセットコマンドを無視します。
リセットコマンドは,オートセレクトコマンドシーケンスにおけるシーケンスサイクルの
間にライトすることができます。オートセレクトモードに移行した後にリードモードに戻
るには,リセットコマンドをライトしなければなりません。バンクがイレーズサスペンド
モードの時にオートセレクトモードに移行した場合,リセットコマンドをライトすると,
バンクはイレーズ- サスペンド- リードモードにリセットされます。
2005 年3 月9 日 S29JL032HA11
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