A D V A N C E I N F O R M A T I O N
ライト動作ステータス
デバイスは,プログラムまたはイレーズ動作の状態を調べるビット(DQ2,DQ3,DQ5,
DQ6 およびDQ7)を用意しています。これらのビットの機能について,表14 および下記
のサブセクションで説明します。DQ7 とDQ6 は,それぞれ,プログラムまたはイレーズ
動作が完了しているか,実行中であるかを調べる手段となります。また,デバイスはハー
ドウェアによる出力信号(RY / BY#)を生成します。これにより,自動プログラムまたは
イレーズ動作が実行中であるか,完了しているかを調べることができます。
DQ7:Data# ポーリング
Data# ポーリングビット(DQ7)は,自動プログラムまたはイレーズアルゴリズムが実行
中であるか,完了しているか,あるいは,バンクがイレーズサスペンドモードになってい
るかをホストシステムに示します。Data# ポーリングは,コマンドシーケンスの最後の
WE# パルスの立上りの後に有効になります。
自動プログラムアルゴリズムが実行されている間,デバイスは DQ7 にプログラムされた
データの補数をDQ7 に出力します。このDQ7 状態は,イレーズサスペンドモード時のプ
ログラミングにも当てはまります。自動プログラムアルゴリズムが完了すると,デバイス
はDQ7 にプログラムされたデータを出力します。有効なステータス情報をDQ7 からリー
ドするため,システムはプログラムアドレスを指定する必要があります。プログラムアド
レスがプロテクトされたセクタ内のアドレスである場合,DQ7 のData# ポーリングは約
1 µs の間アクティブになり,その後,バンクはリードモードに戻ります。
自動イレーズアルゴリズムを実行している間,Data# ポーリングの DQ7 は「0」を出力
します。自動イレーズアルゴリズムが完了するか,バンクがイレーズサスペンドモードに
入ると,Data# ポーリングのDQ7 は「1」を出力します。有効なステータス情報をDQ7
からリードするため,システムは,消去の対象として選択されたいずれかのセクタ内にあ
るアドレスを指定する必要があります。
イレーズコマンドシーケンスをライトした後,消去用として選択されたセクタがすべてプ
ロテクトされていると,DQ7 の Data# ポーリングは約 100 µs の間アクティブとなり,
その後,バンクはリードモードに戻ります。選択されたセクタのすべてがプロテクトされ
ているわけではない場合,自動イレーズアルゴリズムはプロテクトされていないセクタの
みを消去し,プロテクトされているセクタは無視します。ただし,プロテクトされたセク
タ内にあるアドレスのDQ7 をシステムがリードすると,ステータス情報が有効でない場合
があります。
DQ7 が補数から真のデータに変わったことを検出したら,次のリードサイクルでDQ15 ~
DQ0(×8 専用デバイスの場合は,DQ7 ~DQ0)から有効なデータをリードすることが
できます。出力イネーブル(OE#)が Low にアサートされていると,自動プログラムま
たはイレーズ動作が完了する直前に,DQ7 がDQ15 ~DQ0(×8 専用デバイスの場合は,
DQ7 ~DQ0)と非同期的に変化することがあります。つまり,DQ7 への出力がステータ
ス情報ではなく,有効なデータの出力に切り替わる場合があります。システムがDQ7 出力
をサンプリングするタイミングによっては,ステータス情報または有効なデータのいずれ
かをリードすることになります。また,デバイスがプログラムまたはイレーズ動作を完了
し,DQ7 に有効なデータが出力されている場合でも,DQ15 ~DQ0 から出力されるデー
タが無効のままである場合があります。ただし,次のリードサイクル時に,有効なデータ
がDQ15 ~DQ0(×8 専用デバイスの場合はDQ7 ~DQ0)に出力されます。
Data# ポーリングの出力(DQ7)を表14 に示します。また,図5 はData# ポーリング
のアルゴリズムを示します。Data# ポーリングのタイミング図については,「AC 特性」の
セクションの図21 を参照してください。
2005 年3 月9 日 S29JL032HA11
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