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自動プログラムアルゴリズムの実行中は,デバイスにライトされるコマンドはすべて無視
されます。ただし,ハードウェアリセットを実行すると,直ちにプログラム動作が終了し
ます。バンクがリードモードに戻った場合は,プログラムコマンドシーケンスを再実行し
て,データの完全性を確保してください。また,プログラム動作中は,SecSi セクタ機能,
オートセレクト機能,およびCFI 機能は使用できません。
プログラミングは,いずれの順番でも,また,セクタ境界を越えて実行することもできま
す。ビットをプログラムして「0」から「1」に戻すことはできません。このようにすると,
バンクはDQ5 = 1 にセットされてしまうか,DQ7 およびDQ6 ステータスビットの情報
が正常動作を示すものになってしまいます。ただし,続けてリードを行なうと,データが
「0」のままであることがわかります。「0」を「1」に変更できるのは,イレーズ動作のみ
となります。
アンロックバイパスコマンドシーケンス
アンロックバイパス機能を使用すると,通常のプログラムコマンドシーケンスを使用する
場合よりも,バイトまたはワードをバンクへプログラムするスピードが速くなります。ま
ず,アンロックサイクルを2 回ライトして,アンロックバイパスコマンドシーケンスを開
始します。この後,アンロックバイパスコマンド(20h)を入れたライトサイクル(3 回
目)が続きます。この後,そのバンクはアンロックバイパスモードになります。このモー
ドでプログラムする必要があるのは,サイクル2 回のアンロックバイパスプログラムコマ
ンドシーケンスのみとなります。このシーケンスの最初のサイクルでは,アンロックバイ
パスプログラムコマンド(A0h)を実行します。2 番目のサイクルでは,プログラムアド
レスとデータを指定します。この後,データは同じ方法でプログラムします。このモード
では,通常のプログラムコマンドシーケンスで必要な最初のアンロックサイクル2 回が不
要になりますので,トータルのプログラミング時間が短縮されます。このコマンドシーケ
ンスの条件を表13 に示します。
アンロックバイパスモードで使用できるコマンドは,アンロックバイパスプログラムコマ
ンドと,アンロックバイパスリセットコマンドのみとなります。アンロックバイパスモー
ドを終了するには,サイクル2 回のアンロックバイパスリセットコマンドシーケンスを実
行します。(表12 を参照してください)。
本デバイスは,WP# / ACC 端子を使用したアクセラレーションプログラム動作が可能で
す。システムがWP# / ACC 端子にV をアサートすると,デバイスは自動的にアンロッ
HH
クバイパスモードになります。そして,システムはサイクル2 回のアンロックバイパスプ
ログラムコマンドシーケンスをライトできます。デバイスはWP# / ACC 端子に高電圧を
与えられることによりプログラム動作を高速化します。ただし,アクセラレーションプロ
グラミング以外の動作を行なう場合は,WP# / ACC 端子をV にセットしないでくださ
HH
い。他の動作時の場合,デバイスに損傷を与えます。また,デバイスの動作が不安定にな
りますので,WP# / ACC 端子をフローティングまたは未接続のままにしないでください。
プログラム動作のアルゴリズムを図3 に示します。パラメータについては,「AC 特性」の
セクションの「イレーズおよびプログラム動作」の表を,タイミング図については,図17
を参照してください。
2005 年3 月9 日 S29JL032HA11
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