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SecSi セクタ領域は,下記のいずれかの方法により,プロテクトを設定できます。
「Enter SecSi Sector Region」(SecSi セクタ領域開始)コマンドシーケンス(3 サイ
クル)をライトした後,図 2 に示すセクタプロテクト設定アルゴリズム(システム実
装時)に従います(ただし,RESET# を V にセットする必要があります)。この方
ID
法では,いずれの端子電圧も高電圧にすることなく,デバイスを実装したまま SecSi
セクタ領域をプロテクトすることができます。ただし,この方法が適用できるのは
SecSi セクタのみとなります。
「Enter SecSi Sector Region」(SecSi セクタ領域開始)コマンドシーケンス(3 サイ
クル)をライトした後,「セクタ / セクタブロック プロテクト設定 / プロテクト解除」
セクションで説明されているセクタ保護方法を使用します。
SecSi セクタをロックして検証したら,システム側から「Exit SecSi Sector Region」
(SecSi セクタ領域終了)コマンドシーケンスをライトして,アレイの残りのリード,ライ
トに戻ります。
いったんSecSi セクタをプロテクトすると,SecSi セクタ領域のプロテクトを解除する方
法はありませんし,SecSi セクタメモリ空間のいずれのビットも変更することはできませ
んので,SecSi セクタのロックは十分注意して行なってください。
ハードウェアデータプロテクト
プログラム動作およびイレーズ動作に対するアンロックコマンドシーケンス条件により,
誤ったライト動作からデータを保護しています(コマンドについては,表 13 を参照して
ください)。また,V 電圧の投入および切断による変動時に発生する誤ったシステムレベ
CC
ル信号,あるいはシステムノイズにより,不慮のイレーズやプログラミングが行なわれな
いようにするため,下記のハードウェアデータプロテクト機能が備えられており,障害を
回避しています。
低V 時のライト禁止
CC
V が V
により,V
未満になると,デバイスはすべてのライトサイクルを受けつけません。これ
電圧の投入および切断時に,データをプロテクトします。コマンドレジスタ
CC
LKO
CC
および内部プログラム / イレーズ回路はすべてディセーブルされ,デバイスはリードモー
ドにリセットされます。V がV 以上に復帰するまで,ライトはすべて無視されます。
CC
LKO
V が V
以上の場合は,意図しないライトを回避するため,システム側は正しい信号
CC
LKO
を制御ピンに供給しなければなりません。
ライトパルス「グリッチ」プロテクト
OE#,CE# または WE# に 5 ns(標準)未満のノイズパルスが発生しても,ライトサイ
クルは開始されません。
論理的禁止
OE# = V ,CE# = V ,または WE# = V のいずれかに保持されると,ライトサイク
IL
IH
IH
ルが禁止されます。ライトサイクルを開始するには,CE# および WE# を論理「0」に,
OE# を論理「1」にセットしなければなりません。
電源投入時のライト禁止
電源投入時,WE# = CE# = V ,OE# = V になると,デバイスはWE# の立上りにお
IL
IH
けるコマンドを無視します。内部のステートマシンは,電源投入時,自動的にリードモー
ドにリセットされます。
共通フラッシュメモリ・インタフェース(CFI)
共通フラッシュメモリ・インタフェース(CFI)仕様は,デバイスとホストシステム間のソ
フトウェア呼び出しハンドシェークに関する骨子を定めており,デバイスファミリのどの
デバイスでも,ベンダ独自のソフトウェアアルゴリズムを使用できるようにしています。
したがって,指定されたフラッシュデバイスファミリでは,デバイスやJEDEC ID に関係
なく,上位および下位互換性のあるソフトウェアサポートが可能になっています。また,
2005 年3 月9 日 S29JL032HA11
S29JL032H
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