[AK4612]
■ ソフトミュート機能
ソフトミュートはディジタル的に実行されます。SMUTE bitを“1” にするとその時点のATT設定値から設定さ
れたディジタルボリュームの遷移時間 (Table 18)以内で入力データが-∞ (“0”)までアテネーションされます。
SMUTE bitを“0” にすると、-∞から設定されたディジタルボリュームの遷移時間(Table 18)以内でATT設定値
まで復帰します。ソフトミュート開始後、-∞までアテネーションされる前に解除されるとアテネーションが
中断され、同じサイクルでATT設定値まで復帰します。ソフトミュート機能は信号を止めずに信号源を切り
替える場合などに有効です。
SMUTE bit
(1)
(2)
ATT Level
Attenuation
(4)
-∞
GD
GD
(3)
AOUT
(5)
8192/fs
DZF1,2
注:
(1) 設定されたディジタルボリュームの遷移時間(Table 18)以内で-∞ (“0”)までアテネーションされます。例
えば、Mode 0時、ATT設定値が“00H”の場合は4096/fsサイクルです。ソフトミュートで遷移するATT値
は00H~FFHです。
(2) 設定されたディジタルボリュームの遷移時間(Table 18)以内でATT設定値まで復帰します。例えば、Mode
0時、ATT設定値が“FFH”の場合は4096/fsサイクルです。ソフトミュートで遷移するATT値はFFH~00H
です。
(3) ディジタル入力に対してアナログ出力は群遅延(GD)を持ちます。
(4) ソフトミュート開始後、-∞までアテネーションされる前に解除されるとアテネーションが中断され、同
じサイクルでATT設定値まで復帰します。
(5) グループの全チャネルの入力データが8192回連続して“0” の場合、DZF1, 2 pinは“H” になります。
その後グループ1(グループ2)のいずれかのチャネルの入力データが“0” でなくなると、DZF1(DZF2) pin
は“L” になります。
Figure 43. ソフトミュート機能とゼロ検出機能
■ システムリセット
電源ON 時には、PDN pinに一度“L” を入力してリセットして下さい。VCOMなど基準電圧のパワーダウンは
MCLK で解除され、その後LRCK の“↑” に同期して内部回路がパワーアップし、内部のタイミングが動作し
ます。LRCK が入力されるまでADC, DACはパワーダウン状態です。
MS1039-J-01
2009/06
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