A D V A N C E I N F O R M A T I O N
消去の対象として選択されたセクタ内のアドレスをシステムがリードすると,DQ2 はトグ
ルします。(システムは,OE# またはCE# のいずれかにより,リードサイクルを制御でき
ます。)ただし,DQ2 からは,セクタがイレーズ中であるか,イレーズサスペンド中であ
るかを区別できません。これと対照的に,DQ6 はデバイスがイレーズ動作中か,イレーズ
サスペンド中かを示しますが,消去の対象として選択されたセクタかを区別できません。
したがって,セクタならびにモード情報を得るには,これらのステータスビットが両方と
も,必要となります。DQ2 とDQ6 の出力の相違については,表14 を参照してください。
図6 は,トグルビットのアルゴリズムをフローチャート形式で示したものです。なお,こ
のアルゴリズムについては,「DQ2:トグルビットⅡ」を参照してください。また,「DQ6:
トグルビットⅠ」のサブセクションも参照してください。トグルビットのタイミング図を
図22 に示します。また,DQ2 とDQ6 の相違を図23 に図示します。
トグルビット(DQ6 / DQ2)のリード
下記の説明では,図6 を参照してください。システムがトグルビットの状態をリードし始
める場合は,トグルビットがトグルしているかを調べるため,少なくとも2 回以上続けて
DQ15 ~DQ0(×8 専用デバイスの場合はDQ7 ~DQ0)をリードする必要があります。
通常,システムは 1 回目のリードの後,トグルビットの値を保存するようにします。2 回
目のリードの後,システムはトグルビットの新しい値と,1 回目の値を比較します。トグ
ルビットがトグルしていない場合,デバイスはプログラムまたはイレーズ動作を完了して
いることになります。この場合,システムは次のリードサイクルで DQ15 ~ DQ0(× 8
専用デバイスの場合はDQ7 ~DQ0)から出力されるデータアレイをリードできます。
ただし,最初の2 回のリードサイクルの後,トグルビットがトグルを継続していると判断
されるなら,システムはDQ5 の値がHigh となっているかを調べる必要があります(DQ5
のセクションを参照してください)。High の場合,DQ5 が High になったときにトグル
ビットがトグルを停止した可能性もあるため,システムはトグルビットがトグルしている
かを再度調べなければなりません。トグルビットがトグルしていないなら,デバイスはプ
ログラムまたはイレーズ動作を完了していることになります。トグルビットがトグルを継
続しているなら,デバイスは動作を正常に完了していないことになりますので,システム
はリセットコマンドをライトして,データアレイのリードに戻る必要があります。
この他,システムからの調査の結果,トグルビットがトグルを継続していることが判明し,
さらに,DQ5 が High になっていないケースがあります。この場合,システムは,次の
リードサイクルからトグルビットとDQ5 のモニタを継続し,上記パラグラフで説明した状
態を調べます。あるいは,他のシステムタスクの実行を選択することもできます。この場
合,システムは復帰した時点でアルゴリズムの最初からスタートして,動作の状態を調べ
る必要があります(図6 の上部)。
DQ5: タイミングリミット超過
DQ5 は,プログラム時間またはイレーズ時間があらかじめ決められている内部パルスカ
ウントの上限を超過したかを示します。超過していると,DQ5 は「1」を出力し,プログ
ラムまたはイレーズサイクルが正常に完了していないことを示します。
以前に「0」をプログラムしたロケーションにシステムが「1」をプログラムしようとする
と,デバイスのDQ5 は「1」を出力する場合があります。「0」を「1」に戻せるのは,イ
レーズ動作のみとなります。このような場合,デバイスはその動作を停止し,タイムリミッ
トが超過すると,DQ5 は「1」を出力します。
いずれの場合も,システムはリセットコマンドをライトしてリードモード(バンクがイレー
ズ - サスペンド - プログラムモードであったならば,イレーズ - サスペンド - リードモー
ド)に戻す必要があります。
2005 年3 月9 日 S29JL032HA11
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