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DQ3:セクタイレーズタイマ
セクタイレーズコマンドシーケンスをライトしたら,システムは DQ3 をリードして,イ
レーズ動作がスタートしたかを調べることができます(セクタイレーズタイマは,チップ
イレーズコマンドには適用されません)。消去の対象として他のセクタを選択する場合,セ
クタイレーズコマンドをライトするたびに全タイムアウト時間が適用されます。タイムア
ウト時間が満了すると,DQ3 は「0」から「1」に切り替わります。システムからのセクタ
イレーズコマンドのライト間隔が必ず50 µs 未満になる場合は,システムは DQ3 をモニ
タする必要はありません。「セクタイレーズコマンドシーケンス」のセクションも参照して
ください。
セクタイレーズコマンドをライトしたら,システムはDQ7(Data# ポーリング),または
DQ6(トグルビットⅠ)の状態をリードして,デバイスがコマンドシーケンスを受付けた
ことを確認し,DQ3 をリードしなければなりません。DQ3 が「1」の場合は,自動イレー
ズアルゴリズムがスタートしています。イレーズ動作が完了するまで,これ以降のコマン
ドは(イレーズサスペンドコマンドを除き)無視されます。DQ3 が「0」ならば,デバイ
スにセクタイレーズコマンドを追加することができます。コマンドが受付けられたことを
確認するため,それぞれのセクタイレーズコマンドをライトする前と後で,システムソフ
トウェアは DQ3 の状態をチェックしなければなりません。2 回目の状態チェックで DQ3
が High となっている場合は,最後にライトしたコマンドを受付けていない可能性があり
ます。
他のステータスビットと,DQ3 の状態との関連を表14 に示します。
表14. ライト動作ステータス
DQ7
DQ5
(注
DQ2
(注2)
DQ6
DQ3
RY / BY#
状態
(注
2
DQ7#
0
)
1)
0
0
0
自動プログラムアルゴリズム
自動イレーズアルゴリズム
イレーズ
トグル
トグル
該当せず トグル停止
通常モード
0
0
1
トグル
トグル
1
1
トグル停止
該当せず
セクタ内のリード
イレーズ
-
イレーズ
サスペンド
モード
サスペンド
-
イレーズ サスペン
-
リード
1
0
ドされていない
データ
データ
トグル
データ
データ
データ
セクタ
DQ7#
0
イレーズサスペンドプログラム
該当せず
該当せず
注:
1. 自動プログラムまたは自動イレーズ動作が最大タイミングリミットを超過すると,DQ5 は「1」に切り替わります。詳しくは,
DQ5 のセクションを参照してください。
2. ステータス情報を読み出す場合,DQ7 およびDQ2 には有効なアドレスが必要です。詳しくは,関連するサブセクションを参照
してください。
3. ライト動作ステータスビットをリードする場合は,自動アルゴリズムを実行しているバンクアドレスを必ず指定してください。
ビジー状態となっていないバンクのアドレスを指定すると,デバイスはデータアレイを出力します。
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S29JL032H
S29JL032HA11 2005 年3 月9 日