ASAHI KASEI
[AK4571]
2.3.
マイクバイアス
AK4571は、マイクロフォンへMICBIASピンを介してバイアス電圧を供給します。出力電圧は約2.2Vで、出力電流は最大1mA です。マ
イクロフォンの信号は非常に小さいため、マイクバイアス電圧は、低ノイズである必要があります。USBトランザクションによりレギュレ
ータ出力電圧は変動しますが、AK4571は、マイクバイアス用基準電圧源を内蔵しているため、電源電圧変動によるバイアスノイズを
抑制することが可能です。
サスペンド時、出力はHi-Z状態になり、システムの消費電流を抑えます。
デカップリング用コンデンサは、回路発振防止のため、MICBIASピン間に抵抗(300Ω程度)を介してアナロググランドと接続して下さ
い。
2.4.
EEPROM
AK4571は、Device Descriptor, String Descriptorを含む全ての Descriptor情報を内部ROM に持っているため、特に外部にROM を持た
なくても動作可能です。
それと同時に、AK4571は、ベンダIDやプロダクトIDのカスタマイズできるよう、EEPROM I/Fを持っています。カスタマイズ可能な項目
は、
1) Device Descriptor(18バイト)
2) String Descriptor (Manufacturer Name, Product Name:文字の長さは固定で50バイトか100バイト)
の2種類です。
使用可能なEEPROM は、4線式Microwire I/F の1K/2K/4K bit EEPROMです。(例えば、AKMのAK93C45A/55A/65A)
外部EEPROM を使用する場合は、EPEN ピン”H”に設定します。AK4571は、リセット解除後、EEPROM 中のDevice Descriptorをリード
します。String Descriptorに関しては、GET_DESCRITPOR(String) リクエストを受け取った後、初めてEEPROMよりリードします。
内部ROM を使用する場合(EPEN = “L”)、CS, SK, EPAOピンはHi-Z状態です。
ROM 情報については、後述の”Descriptorの詳細"を参照下さい。
1Kbit EEPROM の場合、各String Descriptorのサイズは、52バイトで、文字は50バイトです。
2K/4Kbit EEPROMの場合、各String Descriptorのサイズは、100バイトで、文字は100バイトです。
どちらの 場合も、String Descriptorのサイズはきっかり52バイト(あるいは102バイト)である必要があります。
1
を使用する場合は
ピンを に、
EPSEL ”L” 2K/4K bit EEPROM
を使用する場合は、 ピンを にして下さい。
EPSEL ”H”
K bit EEPROM
EEPROM のアドレスとデータの関係は、下表の通りです。
1K bit EEPROM
(AK93C45A)
00h -08h
2K/4K bit EEPROM
(AK93C55A/65A)
00h-08h
Device Descriptor (18 bytes)
String Descriptor Lang ID (4 bytes index = 0)
String Descriptor iManufacturer (52 or 102 bytes: index =1)
String Descriptor iProduct (52 or 102 bytes: index = 2)
09h –0Ah
0Bh-24h-
25h-3Eh
09h-0Ah
0Bh-3Dh
3Eh-71h
Table 1 Relationship between EEPROM Address and Descriptor
AK4571は、外部EEPROMにデータを書き込む機能を持っていないため、EEPROMを使用する場合は、予めデータを書き込んだ
EEPROM を基板に実装して下さい。EEPROMの書き込みシーケンスについては、弊社EEPROMデータシートを参照下さい。また、
を使用しない場合(
)は、
EEPROM-
を実装しないで下さい( のため)
は
EEPROM
EPEN=”L”
CS, CK, EPAO Hi-Z
MS0153-J-02
2003/3
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