ASAHI KASEI
[AK2347]
回路構成
ブロック 機
TXA1
送信音声信号のゲイン調整および後段のSCF回路の折返しノイズを防止するフィルタのた
めの演算増幅器です。外付けの抵抗とコンデンサによりゲインを30dB以下、カットオフ周波
数を10kHz程度に設定してください。
VR1
(HPF)
送信音声信号の入力レベルを調整するためのボリュームです。
設定レジスタ:VR12~10 調整範囲:-6.0~+4.5dB ステップ幅1.5dB/step
送信音声信号の振幅をdBスケールで1/2倍に圧縮する回路です。
クロスポイント:-10dBx TCレジスタによりON/OFFが設定されます。
Compressor
Pre-emphasis 変調信号のS/N向上のため送信音声信号の高周波成分を強調する回路です。
送受信音声信号に含まれる250Hz以下の成分を除去するためのHigh-passフィルタです。
TX/RX_HPF
HPFレジスタによりON/OFFが設定されます。
送受信音声のスペクトラム分布をキャリア周波数に対して反転させる回路です。
キャリア周波数は、3.388kHzまたは3.290kHzです。
Scrambler/
Descrambler
また、EM,PCONTレジスタの組み合わせにより秘話回路とエンファシス回路のどちらかを選
択できます。同時使用はできません。
外部からのトーン信号のゲインを調整するための演算増幅器です。外付けの抵抗とコンデ
ンサによりゲインを0dB、カットオフ周波数を10kHz程度に設定してください。
音声信号と外部からのトーン信号を加算する回路です。
TXA2
Adder
TXSW2, 1レジスタにより設定されます。
変調信号の周波数編移を抑えるための振幅制限回路です。リミットレベルはLIMLV端子に
DC電圧を加えることにより調整できます。またオープンにするとデバイス内部で予め決めら
れたレベルが出力されます。LMTレジスタによりON/OFFが設定されます。
MOD端子への出力レベルを調整するためのボリュームです。 設定レジスタ: VR25~20
調整範囲:-3.2~+3.0dB ステップ幅0.2dB/s tep 粗調整として-6.4/0dBの切り替えが可能。
リミッタの出力信号あるいはMSKモジュレータ信号に含まれる3kHz以上の成分を除去する
ためのLow-passフィルタです。SPLレジスタによりカットオフ周波数調整が可能です。
Limiter
VR2
Splatter
SM F
SCF回路で発生する高周波成分及びクロック成分を除去するためのSmoothingフィルタです。
受信復調信号のゲイン調整および後段のSCF回路からの折返しノイズを防止するフィルタ
のための演算増幅器です。外付けの抵抗とコンデンサによりゲインを20dB以下、カットオフ
周波数を40kHz程度に設定してください。
RXA1
VR3
受信復調信号の入力レベルを調整するためのボリュームです。
設定レジスタ:VR33~30 調整範囲:-4.0~+3.5dB ステップ幅0.5dB/step
RXLPF 受信復調信号に含まれる3kHz以上の成分を除去するためのLow-passフィルタです。
De-emphasis Pre-emphasisにより高域強調された信号を元に戻す回路です。
Compressorにより圧縮された信号をdBスケールで2倍に伸張し、元に戻す回路です。
クロスポイント:-10dBx TCレジスタによりON/OFFが設定されます。
受信出力レベルを調整するためのボリュームです。
Expander
VR4
設定レジスタ:VR45~40 調整範囲:-18.0,-4.5~+4.5d B ステップ幅0.25dB/step
Sub-Audio LPFに入力する信号のゲイン調整や折り返しノイズを防止するフィルタを構成す
DTA1
るための演算増幅器です。外付けの抵抗とコンデンサによりゲインを0dB、カットオフ周波数
を10kHz程度に設定してください。
送信時はDTA1からの信号を帯域制限するプログラマブルLow-passフィルタとして動作し、
受信時はRXA1からの信号を帯域制限し所望の信号を抽出します。
SASWレジスタにより送受信、SA5~SA0でカットオフ周波数が設定されます。
Sub-Audio
Programmable LPF
MS0375-J-00
2005/01
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