マルチメディア
IC
BA3837/BA3837F/BA3838F
●使用上の注意
(1)応用例は推奨すべきものと確信しておりますが、ご
使用にあたっては下記に示しました注意事項を含め、さ
らに特性の確認を十分にお願いします。その他外付回路
定数を変更してご使用になる時は静特性のみならず、過
渡特性も含め外付部品及び当社ICのバラツキ等を考慮し
て十分なマージンを見て決定してください。
(2)ローパスフィルタのカットオフ周波数は内部回路と
Fig.1におけるC6及びC7で決まっており、同図の定数で
はカットオフ周波数はfCはほぼ150Hzに設定されていま
す。fCを変更したい場合はC6、C7を変更することにより
可能です。C6をa倍、C7をb倍とするとカットオフ周波
数は
(5)7pin BIASの電圧はほぼVCC / 2に設定していま
す。各入出力端子の電圧もこの値なので、カップリング
コンデンサの極性については結合相手との電位関係を考
慮して決定してください。
(6)キーコントローラを接続しないアプリケーション
で、LOUT、ROUTからL+Rを出力させる場合は、4pin
と5pinの間に10μFの電解コンデンサ(5pin側が+)を
接続してください。(ABC=111がL+Rのモードです。)
(7)BA3837 / Fは5pin(TK)に容量負荷が接続される
と、ノイズ特性が悪化する恐れがあります。10μF以上
の容量負荷を接続する場合は、1kΩを直列に挿入してく
ださい(Fig.1、Fig.2参照)。なお、5pinの出力インピー
ダンスは、5Ω程度(1kHz)です。BA3838Fは400Ω程
度(1kHz)です。
150
Ǹ
fc +
(Hz)
ab
になります。また、このときのQの値は
(8)ボーカルフェーダの効果は、同相成分を打ち消すこ
とで実現しており、また低域成分はそのまま残していま
す。従って使用するソフトによってはこの効果が少ない
場合があります。
C7
C6
1
2
Ǹ
Q +
となります。(現行Q≒1)
(3)各入力端子(LIN、RIN、MICIN、FK)への入力と
各出力端子(LOUT、ROUT、TK)からの出力との位相
関係、ゲインについては459ページの「ゲイン及び位相
関係について」でご確認ください。
(9)各モードの切り換え時、出力DC段差により切り換
えノイズが発生する恐れがある場合は制御ピンの切り換
えタイミングに時定数をもたせる等の対策をしてくださ
い。
(10)使用温度条件により、動作電源電圧が異なりま
す。推奨動作電源電圧範囲以外で使用される場合、クロ
ストーク及びミュート減衰量の特性が悪化する恐れがあ
ります。
(4)各電気的特性は、負荷抵抗RL≒100kΩの条件で測
定しています。負荷抵抗をあまり小さくしますと(10kΩ
以下)、最大出力電圧、全高調波歪率が多少変動するこ
とがありますので、次段への接続にはご注意願います。
●電気的特性曲線