XC6902
シリーズ
■動作説明
<低ESR コンデンサ対応>
XC6902 シリーズは、セラミックコンデンサ等の低ESR コンデンサ用に開発されています。IC 内部に位相補償回路を内蔵していま
すが入出力のコンデンサ CIN 、CL での位相補償が基本となります。この位相補償を安定に効かす為に必ず入力コンデンサ CIN を IC
電源直近に出力コンデンサCL を-VOUT 端子とGND 端子の直近に接続して下さい。
CIN 、CL は使用するコンデンサのバイアス依存、温度特性などによる容量抜けの影響、また、ESR の影響で安定した位相補償が出
来なくなる恐れがある為使用するコンデンサの選定には十分ご注意下さい。尚、表1 は実際にコンデンサが使用されるバイアス、温
度条件下での容量の推奨値を表します。従って、本製品を使用する全ての環境下において表1 を満たす容量の選定をお願いします。
表 1:CIN、CL の推奨容量値
OUTPUT VOLTAGE
INPUT CAPACITOR
OUTPUT CAPACITOR
RANGE
VOUT(T)
CIN
CL
-0.9V~-12V
1.0μF~
1.0μF~100μF
■使用上の注意
1) 一時的、過渡的な電圧降下および電圧上昇等の現象について。
絶対最大定格を超える場合には、劣化または破壊する可能性があります。
2) 配線のインピーダンスが高い場合、出力電流によるノイズの回り込みや位相ずれを起こしやすくなり動作が不安定になること
があります。
-VIN 及び GND の配線は十分強化して下さい。
3) CIN 、CL は出来るだけ配線を短くして IC の近くに配置して下さい。
4) CIN 、CL は使用するコンデンサのバイアス依存、温度特性などによる容量抜けの影響、また、ESR の影響で安定した位相補償
が出来なくなる恐れがある為使用するコンデンサの選定には十分ご注意下さい。
5) 当社では製品の改善、信頼性の向上に努めております。しかしながら、万が一のためにフェールセーフとなる設計およびエー
ジング処理など、装置やシステム上で十分な安全設計をお願いします。
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