XA6121/XA6122/XA6123/XA6124 シリーズ
■動作説明
XA6121,XA6122,XA6123,XA6124 シリーズは、VIN 端子に接続されたR1,R2,R3 によって分割された電圧と内部基準電源の電圧をコンパ
レータで比較し、その出力信号でウォッチドッグロジック、ディレイ回路、出力ドライバーを駆動します。VIN 端子電圧を徐々に下げて
いきVIN 端子電圧が検出電圧に達すると、VDFL タイプはリセット出力端子にH→L レベル信号を出力します。
<リセット出力端子の出力信号>
V
DFL は検出時L レベル。
V
V
IN 端子電圧が検出電圧以下の場合、リセット出力端子はH→L レベル信号を出力します。
IN 端子電圧が解除電圧に達してからも、解除遅延時間(tDR)の間はリセット出力端子はL レベルを維持します。又ウォッチドッグタイム
アウト時間内にWD 端子へ立上り又は立下り信号が入力されない場合、解除遅延時間(tDR)の間リセット出力端子はL レベルを維持し、そ
の後H レベル信号を出力します。
<ヒステリシス>
内部コンパレータがH レベル信号を出力した場合、R3 に並列接続されているNMOS トランジスタがON し、ヒステリシス回路が動
作します。ヒステリシスの電圧幅は検出電圧と解除電圧の差より求まり、以下の計算式となります。
V
DFL(検出電圧)=(R1+R2+R3)×Vref/(R2+R3)
VDR(解除電圧)=(R1+R2)×Vref/(R2)
HYS(ヒステリシス幅)=VDR-VDFL(V)
V
VDR>
VDFL
*R1,R2,R3,Vref についてはブロック図を参照して下さい。
ヒステリシス幅は、VDFL×0.05V(TYP)となります。
<WD 端子>
マイクロプロセッサの異常動作や暴走を検出するためにウォッチドッグタイマーを使用します。ウォッチドッグタイムアウト時間内にマ
イクロプロセッサからの立上り又は立下り信号が入力されない場合、解除遅延時間(tDR)の間リセット出力端子は検出状態を維持し、その
後VDFL タイプはリセット出力端子にL→Hレベル信号を出力します。
また、ウォッチドッグ端子は内部でVSS にプルダウンされており、ウォッチドッグ端子がOPEN の場合、ウォッチドッグタイムアウト
時間後にリセット信号を出力します。
ウォッチドッグタイムアウト時間(tWD)は1.6s, 800ms, 400ms, 200ms, 100ms, 50ms の6 種類を選択できます。
<EN 端子>
ウォッチドッグ機能を使用しない場合、EN 端子をL レベルにすることにより電圧検出器は機能したまま、ウォッチドッグ機能のみが
強制的に停止されます。ウォッチドッグ機能を使用する場合はEN 端子をH レベルでご使用下さい。また入力電圧、EN 端子電圧がL
→H レベルに達した場合、解除遅延時間(tDR)の間リセット出力端子は検出状態を維持します。(タイミングチャート1,①参照)
入力電圧が解除電圧以上でEN 端子電圧がL→H レベルに達した場合、直ちにウォッチドッグ機能が回復します。(タイミングチャート
1,②参照)
EN 端子とVIN 端子の間に静電保護用のダイオードが接続されています。そのためEN 端子にVIN を越える電圧を印加すると、ダイオー
ドを通してVIN に電流が流れ破壊の原因となりますので、EN 端子の絶対最大定格(VSS-0.3~VIN+0.3)を守ってお使い下さい。
<ENB 端子>
ウォッチドッグ機能を使用しない場合、ENB 端子を H レベルにすることにより電圧検出器は機能したまま、ウォッチドッグ機能のみ
が強制的に停止されます。ウォッチドッグ機能を使用する場合はENB 端子をL レベルでご使用下さい。また入力電圧、ENB 端子電圧
がH→L レベルに達した場合、解除遅延時間(tDR)の間リセット出力端子は検出状態を維持します。(タイミングチャート2,①参照)
入力電圧が解除電圧以上でENB 端子電圧がH→L レベルに達した場合、直ちにウォッチドッグ機能が回復します。(タイミングチャー
ト2,②参照)
ENB 端子とVIN 端子の間に静電保護用のダイオードが接続されています。そのためENB 端子にVIN を越える電圧を印加すると、ダイオ
ードを通してVIN に電流が流れ破壊の原因となりますので、ENB 端子の絶対最大定格(VSS-0.3~VIN+0.3)を守ってお使い下さい。
<解除遅延時間>
V
IN 端子電圧が解除電圧に達する又は、ウォッチドッグタイムアウト時間内にWD 端子へ立上り又は立下り信号が入力されない場合にウ
ォッチドッグ内部のタイマーがリスタートされるまでの検出状態の時間が解除遅延時間(tDR)です。
解除遅延時間(tDR)は400ms, 200ms, 100ms, 50ms, 3.13ms の5 種類を選択できます。
<検出遅延時間>
V
IN 端子電圧が、検出電圧まで低下しリセット出力端子が検出状態になるまでの時間が、検出遅延時間(tDF)です。
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