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オートセレクトモード
オートセレクトモードは,製造メーカ,デバイスID,セクタプロテクトの有無を表す識別
子コードをDQ7 ~DQ0 から出力します。このモードは,本来,プログラムするデバイス
に対応したプログラミングアルゴリズムをプログラミング装置が自動的に設定できるよう
に設計されたものです。ただし,オートセレクトコードは,コマンドレジスタにより,シ
ステムに実装した状態でもアクセスすることができます。
プログラミング装置を使用する場合,オートセレクトモードに入るにはアドレス端子 A9
にVID が与えられなければなりません。また,アドレス端子は表5 に従っていなければな
りません。さらに,セクタプロテクトの設定を検証する場合は,セクタアドレスが適切な
上位アドレスビットに与えられる必要があります。その他のアドレスビット(内容は「任
意」)を表 5 に示します。必要なビットがすべて条件通りに設定されていると,プログラ
ミング装置はDQ7 ~DQ0 から識別子コードをリードすることができます。ただし,シス
テムに実装したまま,たとえば,S29JL032H をシステムに実装してイレーズまたはプロ
グラムする場合,A9 端子に高電圧を印加しなくても,コマンドレジスタからオートセレ
クトコードにアクセスすることもできます。コマンドシーケンスを表13 に示します。オー
トセレクトコマンドの 3 回目のライトサイクル時にアドレスビット A20,A19,および
A18 からバンクアドレス(BA)がアサートされると,ホストシステムはそのバンクから
オートセレクトデータをリードし,すぐに別のバンクからデータアレイを,オートセレク
トモードを終了することなく,リードすることができます。
システムに実装した状態でオートセレクトコードにアクセスするには,表13 に示すように,ホ
ストシステムからコマンドレジスタによりオートセレクトコマンドを実行します。この場合,
VID を必要としません。詳しくは,「オートセレクトコマンドシーケンス」を参照してください。
表5. S29JL032H オートセレクトコード(高電圧方式)
DQ15
~DQ8
A20 A11
A8
A5
BYTE# BYTE#
~
~
~
~
CE# OE# WE# A12 A10 A9 A7 A6 A4 A3 A2 A1 A0 = VIH
= VIL
説明
DQ7 ~DQ0
製造メーカID
Spansion 製品
:
VID
L
L
H
BA
BA
X
X
X
X
L
L
L
L
X
X
L
L
L
L
L
L
L
H
L
X
X
01h
7Eh
0Ah
リード
22h
22h
22h
サイクル
1
2
リード
H
H
H
H
H
H
VID
L
L
H
X
サイクル
00h(ボトムブート)
01h(トップブート)
リード
H
サイクル
3
56h(ボトムブート)
55h(トップブート)
デバイスID
VID
VID
VID
VID
L
L
L
L
L
L
L
L
H
H
H
H
BA
BA
BA
SA
X
X
X
X
X
X
X
X
L
L
L
L
X
X
X
X
X
X
X
L
X
X
X
L
L
L
H
H
H
L
22h
22h
22h
X
X
X
X
X
(モデル21,22
)
)
)
53h(ボトムブート)
50h(トップブート)
デバイスID
(モデル31,32
5Fh(ボトムブート)
5Ch(トップブート)
デバイスID
(モデル41,42
L
01h(保護設定)
00h(保護解除)
セクタプロテクトの
検証
H
82h(工場にてロック
設定),
SecSi インジケータ
ビット
42h(ユーザによる
ロック設定),02h
VID
L
L
H
BA
X
X
L
X
L
L
H
H
X
X
(
DQ6,DQ7)
(工場
/ ユーザによる
ロック設定以外)
凡例:L = 論理Low = V
,H = 論理High = V
,BA = バンクアドレス,SA = セクタアドレス,X = 任意。
IL
IH
22
S29JL032H
S29JL032HA11 2005 年3 月9 日