H C P L-3 1 2 0 /H C N W 3 1 2 0
TJE = LED ジャンクション温度
TJP = ディテクタIC ジャンクション温度
TC = パッケージの底面中央を測定したケース温度
θLC = LED -ケース間温度抵抗
θLD = LED -ディテクタ温度抵抗
θDC = ディテクタ-ケース温度抵抗
θCA = ケース-周囲温度抵抗
*θCA はボードデザインと、部品の位置によって決まります。
図28.温度モデル
LED がオンの時のCM R(CM RH)ꢀ
IPM デッドタイムと伝達遅延特性
この場合は同相雑音があってもLEDをオンし続けなければな
りません。これは入力スレッシュホールドを越えたLED電流
でオーバードライブすることで達成できます。LED駆動電
HCPL-3120はインバータ設計における“デッドタイ
ム”を最小限にするために伝達遅延(PDD)をス
ペックしています。デッドタイムとは高圧側と低圧
側の2個(図25のQ1とQ2)の両方がオフしている
間の時間を言います。また、Q1とQ2が両方オン時
間が少しでもあると、両トランジスタに大電流が流
れてしまいます。
流を最少10mA と設計することで、最大I 仕様に対し5mA
FLH
のマージンを持つことになり、15kV/µsのCM Rを達成できま
す。
LED がオフする時のCM R(CM RL)
この場合は同相雑音があってもLEDをオフし続けなければな
りません。例えば、図31において、dVCM /Dtが負の同相雑音
のトランジェントが起きた場合、CLEDPに流れる電流が、LED
を流れると有害ですが、ロジックゲートの中のオン状態のト
ラジスタ(ON 抵抗RSAT、飽和電圧VSAT)を介して流れます。
いずれにしても、この状態でVSATが、VF(OFF)を越えなければ、
LED は点灯しません。図32に示すオープンコレクタでのド
ライブ回路では、dVCM /dtが正の同相雑音のトランジェン
トが起きた場合、CLEDP に流れる電流ILEDN は、LED をから供
給されるしかありません。従って、この電流がLED をオンさ
せてしまい、CM R には弱い駆動方法です。図33は、推奨回
路と良く似た回路で、これも超高CM R 駆動回路です。
UVLO(UnderVoltage LockOut)機能
UVLO はHCPL-3120の供給電圧(完全に充電されたIGBT
ゲート電圧と等しい)がIGBTを低い抵抗の状態に保つため
に必要な電圧以下に下がってしまう不良条件時にIGBTを保
護するためのものです。HCPL-3120の出力がハイの状態にな
り、供給電圧がVUVLO- スレッシュホールド(9.5<VUVLO-
<
12.0)より下がってしまうとおよそ0.6µs(UVLO Turn Off
Delay)でHCPL-3120の出力はローの状態になります。次に
供給電圧がVUVLO+スレッシュホールド(11.0<VUVLO+<13.5)
を越えると出力は約0.8µs(UVLO TurnOnDelay)でハイの
状態(LED がオンしていると仮定して)復帰します。
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